四つ葉のクローバーの冠と猫のヒゲがあれば妖精に会えるらしい
花組公演 『A Fairy Tale -青い薔薇の精-』『シャルム!』 | 宝塚歌劇公式ホームページ
どどん。
ただいま宝塚大劇場では明日海りおさんの退団公演が行われておりますね。
それと同時に華優希さんお披露目公演でもあります。
チケットが欲しすぎて血眼になって一般でなんとかゲットしたチケット片手に行ってきました。
月組さん今回ポスター勢揃いで良いですよね。
花組さん、結論から言うと
めっちゃ楽しかったしめっちゃ良かったです
「おとぎ話の終わりはいつもハッピーエンド」
明日海さんと華ちゃんの絡みはそれほど多くなく、個人的にはもっと見たかったなと思いつつもお芝居ではお互いを想っているので心は繋がっている……
植田先生のお話は繊細で、そしてきちんとテーマを絞ってくれている印象があります。
ハンナのお花屋さんなどもゆきちゃんの出
番はあまりなかったですよね。個人的にはゆきちゃんの強がりに胸が痛かった覚えがあります。
あと客観的に書くのは絶対無理なのでお前個人の押し付け無理ですって人はバックして記憶から消してくださいね。自衛大事。
では「A Fairy Tale - 青い薔薇の精-」のお話に入ります。
「“青い薔薇”この世には存在しない禁断の花…。
自然界の掟に背いた罪で、闇と孤独の中に閉じ込められた“青い薔薇の精”。過ぎ行く時の中で、彼の心に残ったものは…。
19世紀半ば、産業革命による経済の発展で空前の繁栄を誇る大英帝国。世界初の万国博覧会が大成功を収めたロンドンでは、科学の進歩がもたらした品々が人々の消費熱を煽り、異国からの珍しい植物が大ブームとなっていた。
ある深い霧の夜、植物研究家のハーヴィーは、枯れ果てたウィングフィールドの屋敷の庭で”青い薔薇の精”と名乗る男と出会い、かつてこの屋敷に住んでいたシャーロットという少女にまつわる話を知ることになる。それは、現実に起こった事なのか、それとも…?
人々が現実だと信じている世界と目に見えない異次元の世界とを交錯させながら描く、大人の為のほろ苦く温かなオリジナル・ミュージカル。人間離れした美しさを漂わせる“青い薔薇の精”に挑む明日海りおが、耽美的で幻想的な世界に誘います。」
おおまかなあらすじはこのとおり。
はっきり言ってしまうとネタバレしないのは無理ですのでまだ見てない!見たくない!って方もバックしてくださいね。
私は華ちゃんのお芝居が好きです。声が好きです。
最初のエリュ(明日海りおさん)とハーヴィー(柚香光さん)の幻想的な出会いからエリュとシャーロットの出会いの回想に入ります。
いわゆる「おとぎ話パート」です。
おとぎ話の「昔昔あるところに」ってお話の入り方が個人的にはとても好きでそれを連想させてワクワクしました。
シャーロット(華優希さん)の母親、フローレンス(城妃美伶さん)とニック(水美舞斗)さんの会話からシャーロットがぱっと猫のトムを追いかけてだーって走っていくのが可愛い。「逃がさないわよー!」って追いかけられるトムは可哀想。
フローレンスとニック、なんだか不倫っぽいとちらほら言われてるのを目にしていたのですが個人的にはまったくそんな雰囲気は感じませんでした。
ただ、ニックはフローレンスに強い憧れや初恋のようなものを感じてその後儚くフローレンスが逝ってしまうのもあり引きずることは否めないんだろうなと思いました。
私の感想としてはニックの嫁にはなれない。
そう感じたのはきっとフローレンスと旦那さんであるエドモンド子爵(赤羽真希さん)とのシーンがあまりないことも関係してると思います。ただ子爵、寂しさのあまりすぐに再婚しちゃうから…!もう!もう!!
母親にトムを追いかけていたことを叱られ「私、妖精さんに好かれるいい子になる!」と元気に宣言して早速夜にワッフルを持って行動に出るシャーロットがおもしろ可愛い。
「妖精さんの好きなワッフルよ〜」って持ってくるのが愛くるしい…
そして案の定(?)ワッフルに釣られて出てきてしまう妖精さん達。
会えて嬉しい!とパタパタはしゃぐシャーロットと妖精達。あの踊っているシーンとても可愛いですよね。
そしてエリュはついに自分の運命に出会います。
無邪気に笑ってエリュと名前を呼び、薔薇の季節の度に綺麗な女性になっていくシャーロット。
「精霊は大人になるまでに姿を見せた人間の記憶を忘却の粉を振りかけ消さなければならない」
それでもシャーロットの記憶の中に生きていたいと願うエリュはついに忘却の粉を使うことが出来ませんでした。
禁忌を犯したエリュは青い薔薇の精となり、住んでいた薔薇の庭を"ミスティーワールド"に変えられてしまいます。
それから怒涛のシャーロットの不幸が始まります。
母親は病気で突然亡くなり、エリュと過ごした場所は売りに出され、父親は再婚し義母とは上手く行きません。
その前にエリュの姿が見えなくなりそのままさよならを告げるシャーロットなど悲しい場面があるのですがそれはぜひご自身の目で。
義母とのシーンで私が感じたのは、義母は最初はシャーロットと仲良くなろうと少しだけでも努力はしたのではないかということです。
何故それが上手くいかなかったのかはタイミングだと思います。
思い出だけでは生きていけないと言う父親に「私は忘れない」と叫ぶシャーロット。
義母からしたらそれはそれは楽しいことではないでしょう。
亡くなった人を越えることは出来ません。それが彼女を追いつめ、シャーロットに冷たくしてしまったのでは…なんて考えてしまいました。
そしてなによりシャーロットはフローレンスと子爵の愛の結晶なのですから。
そんなシャーロットの心の拠り所はエリュの存在でした。
授業中にエリュの絵を書いたり、心はずっとエリュを追い求めています。
それを教師や同級生からそんなもの存在しない、あの子はおかしな子だと笑われる。…ああ、どこか既視感。
そしてシャーロットはギルバート(羽立 光来さん)に見初められ結婚します。
最初は結婚なんて嫌だと抵抗しますがそれが当たり前なのだと義母に言い聞かせられ「大人にならなきゃ」と現れたウエディングドレス姿のシャーロットはもうあの少女ではありませんでした。
それからの結婚生活も地獄で旦那は本当にドクズ!
シャーロットが可哀想で自然と涙が出てきました。
エリュの幻覚まで見るようになってしまったり、身体を悪くしたり。
歳を重ねるお芝居って本当に難しいと思うんです。
声色の変え方だとか立ち方だったり。
でも本当に芝居心のある方がこういうひとりの年月を演じるととても説得力のあるものになるんですよね。
私の感想としては、やっぱりもう少し明日海さんと華ちゃんが一緒にお芝居している所が見たかったなと思います。
華ちゃんは沢山沢山頑張っていますし、舞台できちんとそれが発揮できているしれいはなもとても楽しみです。
ただ、どうしてもお披露目がはいからさんなのが華ちゃんファンの目線から言わせてもらうとすこーし残念だなと思ってしまいます。
ただれいちゃんの女の部分が「少尉!少尉!SYO-I!」って騒いでるので楽しみです。
SNSはとても怖い場所です。
簡単に書いて沢山の方に発信できます。
ネットは怖いです。
どれを信じるかは自分自身で決めなくてはなりません。
証拠のないものは簡単に信用しないということをきちんと覚えて理解しておきたいものです。