華妃まいあという歌姫
「天は赤い河のほとり」の華妃まいあが凄い - オタクの頭に桜
うーん、何から話しましょう。
この度、華妃まいあさんが宙組全国ツアー「追憶のバルセロナ / 『NICE GUY!!』 -その男、Sによる法則-」にてご卒業されました。
Instagramも開始されましたね!
やっぱりまだ宝塚の舞台でまいあちゃんの姿が見られなくなったという感覚はなくてスカイステージで流れた千秋楽の映像では確かにいなくなっちゃうんだと涙を流したのに未だに実感があるかといえばないのです。
ただ、確かに私の人生に華妃まいあという娘役がいたことを残したくてこうやって今文を書いています。
それくらい私にとって彼女の存在は大きかったのだと。
私が応援できた期間はとても短いです。
初めてきちんと認識したのは「天は赤い河のほとり」でその時舞台に現れた彼女の姿に釘付けになりました。
そして何より歌声。伸びやかで柔らかく、透き通った美しい声。
あの子は誰?と幕間にスマホですぐさま検索をかけました。
娘役華妃まいあに出会ったあの瞬間は未だに忘れることができません。
それから沢山検索をかけたり録画した作品を見たり。今までの彼女が知りたくて。
これから沢山応援しよう。お茶会にも行ってみたいな。
そんなことを思っていた時に目に入ったのは彼女が卒業するという事実でした。
最初よく分からなくて、どういうことなんだろう?と全然現実が頭に入らなくて何回も行ったり来たりして。
ただ私が彼女を宝塚の舞台で最後に見られたのはオーシャンズ11だったということが悲しくて寂しくて辛かった。
大劇場公演で辞めない、それは卒業の挨拶さえ聞けないこと。
せめて袴で大階段を降りてくる彼女が見たかった。エトワールで歌声を響かせる彼女が見たかった。それだけなんです。
彼女の決断を理解できるはずもないのに「なんで?」「どうして?」と思考がぐちゃぐちゃで訳が分からなかった。
そしてまだ彼女を宝塚の舞台で見れると信じてやまなかった私が嫌で憎いとも思った。
誰だっていつその場所から旅立つかは分からない。だってそれは本人が決めること。
私達に出来るのは今を精一杯応援することなのだと理解しました。
ただ、また華妃まいあの歌が聞きたい。
どこでもいい、飛んでいく。
またあの綺麗な声が聞きたくて、美しく踊る彼女が見たくてたまらない。
そんな、私のただの独り言です。
お付き合いありがとうございました。
ただ、華妃まいあという一人の女性の幸せを願って。
四つ葉のクローバーの冠と猫のヒゲがあれば妖精に会えるらしい
花組公演 『A Fairy Tale -青い薔薇の精-』『シャルム!』 | 宝塚歌劇公式ホームページ
どどん。
ただいま宝塚大劇場では明日海りおさんの退団公演が行われておりますね。
それと同時に華優希さんお披露目公演でもあります。
チケットが欲しすぎて血眼になって一般でなんとかゲットしたチケット片手に行ってきました。
月組さん今回ポスター勢揃いで良いですよね。
花組さん、結論から言うと
めっちゃ楽しかったしめっちゃ良かったです
「おとぎ話の終わりはいつもハッピーエンド」
明日海さんと華ちゃんの絡みはそれほど多くなく、個人的にはもっと見たかったなと思いつつもお芝居ではお互いを想っているので心は繋がっている……
植田先生のお話は繊細で、そしてきちんとテーマを絞ってくれている印象があります。
ハンナのお花屋さんなどもゆきちゃんの出
番はあまりなかったですよね。個人的にはゆきちゃんの強がりに胸が痛かった覚えがあります。
あと客観的に書くのは絶対無理なのでお前個人の押し付け無理ですって人はバックして記憶から消してくださいね。自衛大事。
では「A Fairy Tale - 青い薔薇の精-」のお話に入ります。
「“青い薔薇”この世には存在しない禁断の花…。
自然界の掟に背いた罪で、闇と孤独の中に閉じ込められた“青い薔薇の精”。過ぎ行く時の中で、彼の心に残ったものは…。
19世紀半ば、産業革命による経済の発展で空前の繁栄を誇る大英帝国。世界初の万国博覧会が大成功を収めたロンドンでは、科学の進歩がもたらした品々が人々の消費熱を煽り、異国からの珍しい植物が大ブームとなっていた。
ある深い霧の夜、植物研究家のハーヴィーは、枯れ果てたウィングフィールドの屋敷の庭で”青い薔薇の精”と名乗る男と出会い、かつてこの屋敷に住んでいたシャーロットという少女にまつわる話を知ることになる。それは、現実に起こった事なのか、それとも…?
人々が現実だと信じている世界と目に見えない異次元の世界とを交錯させながら描く、大人の為のほろ苦く温かなオリジナル・ミュージカル。人間離れした美しさを漂わせる“青い薔薇の精”に挑む明日海りおが、耽美的で幻想的な世界に誘います。」
おおまかなあらすじはこのとおり。
はっきり言ってしまうとネタバレしないのは無理ですのでまだ見てない!見たくない!って方もバックしてくださいね。
私は華ちゃんのお芝居が好きです。声が好きです。
最初のエリュ(明日海りおさん)とハーヴィー(柚香光さん)の幻想的な出会いからエリュとシャーロットの出会いの回想に入ります。
いわゆる「おとぎ話パート」です。
おとぎ話の「昔昔あるところに」ってお話の入り方が個人的にはとても好きでそれを連想させてワクワクしました。
シャーロット(華優希さん)の母親、フローレンス(城妃美伶さん)とニック(水美舞斗)さんの会話からシャーロットがぱっと猫のトムを追いかけてだーって走っていくのが可愛い。「逃がさないわよー!」って追いかけられるトムは可哀想。
フローレンスとニック、なんだか不倫っぽいとちらほら言われてるのを目にしていたのですが個人的にはまったくそんな雰囲気は感じませんでした。
ただ、ニックはフローレンスに強い憧れや初恋のようなものを感じてその後儚くフローレンスが逝ってしまうのもあり引きずることは否めないんだろうなと思いました。
私の感想としてはニックの嫁にはなれない。
そう感じたのはきっとフローレンスと旦那さんであるエドモンド子爵(赤羽真希さん)とのシーンがあまりないことも関係してると思います。ただ子爵、寂しさのあまりすぐに再婚しちゃうから…!もう!もう!!
母親にトムを追いかけていたことを叱られ「私、妖精さんに好かれるいい子になる!」と元気に宣言して早速夜にワッフルを持って行動に出るシャーロットがおもしろ可愛い。
「妖精さんの好きなワッフルよ〜」って持ってくるのが愛くるしい…
そして案の定(?)ワッフルに釣られて出てきてしまう妖精さん達。
会えて嬉しい!とパタパタはしゃぐシャーロットと妖精達。あの踊っているシーンとても可愛いですよね。
そしてエリュはついに自分の運命に出会います。
無邪気に笑ってエリュと名前を呼び、薔薇の季節の度に綺麗な女性になっていくシャーロット。
「精霊は大人になるまでに姿を見せた人間の記憶を忘却の粉を振りかけ消さなければならない」
それでもシャーロットの記憶の中に生きていたいと願うエリュはついに忘却の粉を使うことが出来ませんでした。
禁忌を犯したエリュは青い薔薇の精となり、住んでいた薔薇の庭を"ミスティーワールド"に変えられてしまいます。
それから怒涛のシャーロットの不幸が始まります。
母親は病気で突然亡くなり、エリュと過ごした場所は売りに出され、父親は再婚し義母とは上手く行きません。
その前にエリュの姿が見えなくなりそのままさよならを告げるシャーロットなど悲しい場面があるのですがそれはぜひご自身の目で。
義母とのシーンで私が感じたのは、義母は最初はシャーロットと仲良くなろうと少しだけでも努力はしたのではないかということです。
何故それが上手くいかなかったのかはタイミングだと思います。
思い出だけでは生きていけないと言う父親に「私は忘れない」と叫ぶシャーロット。
義母からしたらそれはそれは楽しいことではないでしょう。
亡くなった人を越えることは出来ません。それが彼女を追いつめ、シャーロットに冷たくしてしまったのでは…なんて考えてしまいました。
そしてなによりシャーロットはフローレンスと子爵の愛の結晶なのですから。
そんなシャーロットの心の拠り所はエリュの存在でした。
授業中にエリュの絵を書いたり、心はずっとエリュを追い求めています。
それを教師や同級生からそんなもの存在しない、あの子はおかしな子だと笑われる。…ああ、どこか既視感。
そしてシャーロットはギルバート(羽立 光来さん)に見初められ結婚します。
最初は結婚なんて嫌だと抵抗しますがそれが当たり前なのだと義母に言い聞かせられ「大人にならなきゃ」と現れたウエディングドレス姿のシャーロットはもうあの少女ではありませんでした。
それからの結婚生活も地獄で旦那は本当にドクズ!
シャーロットが可哀想で自然と涙が出てきました。
エリュの幻覚まで見るようになってしまったり、身体を悪くしたり。
歳を重ねるお芝居って本当に難しいと思うんです。
声色の変え方だとか立ち方だったり。
でも本当に芝居心のある方がこういうひとりの年月を演じるととても説得力のあるものになるんですよね。
私の感想としては、やっぱりもう少し明日海さんと華ちゃんが一緒にお芝居している所が見たかったなと思います。
華ちゃんは沢山沢山頑張っていますし、舞台できちんとそれが発揮できているしれいはなもとても楽しみです。
ただ、どうしてもお披露目がはいからさんなのが華ちゃんファンの目線から言わせてもらうとすこーし残念だなと思ってしまいます。
ただれいちゃんの女の部分が「少尉!少尉!SYO-I!」って騒いでるので楽しみです。
SNSはとても怖い場所です。
簡単に書いて沢山の方に発信できます。
ネットは怖いです。
どれを信じるかは自分自身で決めなくてはなりません。
証拠のないものは簡単に信用しないということをきちんと覚えて理解しておきたいものです。
カールとマルギット、トビアスとベティ
ちょうど今宝塚大劇場では現星組トップコンビの退団公演が行われています。
実は縁がありまして(今の所)本公演を1回、そして新人公演を見ることが出来ました。
ちなみに千秋楽前にもう一度見に行く予定です。
さてはて、今回の記事は前回書いた通り「霧深きエルベのほとり」のお話をしようと思います。
みんな「霧深きエルベのほとり」、気になりません?気になりますよね?
ドドン!!!
なんと「霧深きエルベのほとり」がNHK BSプレミアムにて放送されます!
そうです、今夜です。
だからこそのタイミング。
ただ少しどころか結構なネタバレがありますので宜しかったら見た後にでも記事を読んでください。遅い?すいません…
前回、私は「カールとマルギットとトビアスとベティのカップルは対比」と書きました。
でもね、それ以前に私はマルギット(綺咲愛里)とベティ(水乃ゆり)が対比的存在だなと思うのです。
マルギットはずっとお金持ちのお嬢様として暮らしてきました。そんな彼女が今から真逆の貧乏生活ができるのかどうか。答えは否だと私は思います。
疑うことの知らない無垢な少女は無意識にカールに同じことを求めてしまう。
急に生活が一変するようなことには耐えられるように思えないのです。
それがいけないことだとか悪いことだとは思いません。
でも、結婚には"同じ価値観"も必要なものだと思うのです。
反対にベティはずっと田舎育ちで兄のカールが港に戻ってきたと聞いて訪ねてきます。
トビアスとの会話で「住む家と少しのお金があればいい」(ニュアンス)という話をしていました。
マルギットにはないものねだりを感じたのです。そしてそれを一番よく分かっていたのはカールなんでしょう。
私はどうしてもカール(紅ゆずる)に肩入れしてしまいがちなので冷静に作品を見ることは出来ていないとは思うのですがその少しのズレがまた寂しさや悲しみを生んでいるんだろうなと思います。
あと関係ないですがトビアスを演じていらした七海ひろきさんはこの公演でご卒業でしたね。
実は水乃ゆりちゃんは中日のベルばらが初観劇だったらしくそれにはかいちゃん(七海ひろき)も出演していらしたとか!
これってとても運命的ではないですか?
星組の中日最後の公演「うたかたの恋/Bouquet de TAKARAZUKA」ではショーの方でかいちゃんとふたりで踊るシーンがあるのですよ!
星組公演 『うたかたの恋』『Bouquet de TAKARAZUKA(ブーケ ド タカラヅカ)』 | 宝塚歌劇公式ホームページ
そしてそんな七海ひろきの卒業公演で結婚…!!個人的にとても興奮しました!
水乃ゆりちゃんに関しましては、正直とても好きで応援しています。
歌がもう少し上達して、滑舌も良くなればいいなと。
エルベでは新公ヒロインでしたし、最近ではなかなかいい位置でお顔を拝見できるようになりました。
102期生、まだまだお若いですし沢山応援していきたいです。
……話が脱線してしまいました。
正直これは作品を見て頂いた方が良さが伝わると思うので今夜是非。
お時間がなければ録画を!!
メサイアは終わってるけど( ´•ω•` )
それでは
ヾ('ω'⊂ )))Σ≡サラバ!!
【追記】明日の夜でした焦りすぎた
WHITEALBUM2 〜 修羅場しかない運命 〜
私は可愛いめんどくさい女が大好きです。
基本的に捻れてしまったり過去のトラウマ抱えてたりして振り切ったら病みまくる女が好きです。
そんな女が足りなくてネットサーフィンしている所にあるタイトルが飛び込んできました。
WHITE ALBUM2 -幸せの向こう側- AQUAPRICE2800 - PS Vita
- 出版社/メーカー: アクアプラス
- 発売日: 2014/11/27
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タイトル自体は知っていたし小木曽雪菜の見た目とか単純に好みでアニメ化もしてるのでいつか見ようとしていたアニメです。元々はPC18禁ゲーム。
私プレイしてから知ったんですけどこの作品はがっつり個別ルートとかあるストーリーと分かれていて、大まかに三部構成になってるんです。つまりアニメ化されたのは彼らのトラウマ、前ぶりのみなんですよ。びっくりした。
まあ、正直女の私の感想としては小木曽雪菜の気持ちと冬馬かずさの気持ちは割と理解できるかなと思います。
ただ、どうしても主人公の気持ちに納得いかない部分がある。こればかりは私は男ではないからという部分もありますが雪菜からの告白を受ける気持ちが全くわからないんですよ。
だってまず前提に主人公は冬馬かずさに惹かれているってことがあるわけでなんでそこで自己解決して雪菜の告白を受け入れることが出来るのか。
正直中途半端な気持ちで雪菜の気持ちを受け入れてなんなんこいつってなりました。
きっとこの時点で「あー、私無理」って女の人いると思う。こればかりはどこまで流せるかによる。
その後、結局冬馬かずさを選んでしまって冬馬かずさは留学、主人公と雪菜はそのまま中途半端………
そこから始まる大学生活。
地獄すぎる。
そしてなにより友人達が雪菜とやり直させようとしてる感じが個人的にはめっちゃキツかった。女友達側はどう考えても次の恋に進ませた方が良かったと思うのにふたりして主人公に肩入れしてるので。
まあ雪菜が主人公のことをずっと好きって気持ちを尊重してると言えばしてるけどこの大学ルート、雪菜の他に三人ほかの女のルートがあるんだぜ。
そんな中、私は出会ってしまったのです。
そう、杉浦小春に。
・最初は苦手だと思ってた
がっつり人の過去にメス入れてきたりまさにお節介な子。
それが故に小春希(主人公の春希もとてもお節介な為)と呼ばれる。
最初の出会い方はまあ最悪だし主人公は主人公で高校時代のことを引きずってて面倒なことになってて。
そんな中友人が春希にひどい振られ方をしたからと大学にまで殴り込んできた子。…ここまで書いたらわかると思うんですけど私、本当に簡単に人の心に土足で踏み込んでくる子が苦手でこの子好きになれるのか?とめちゃくちゃ心配してた。でもそんなことなかった小春は本当にいい子。小春希って呼ぶのは失礼なレベルだと思う。
ネタバレにならない程度に書こうと思ってるので詳細は省くけれどバイト先も同じになって関わることが増え、なんやかんや主人公の友人とかと協力して雪菜と上手くいかせようとするわけなんですけど、結局それが上手くいかず主人公はその後ひとりでいたくなくてバイト先に向かうんです。
彼女に出来ることなんて数少ないし彼女のせいでは全くないのにこの時からどんどん主人公に入れ込んでいく小春。
主人公の友人(CV.寺島拓篤)は危機感を感じもう関わるなと言うけれど意地でも認めず主人公の肩を持つ。
もうここらへんから小春らしくなく矛盾しまくっていくんです。
そしてついにそういう関係になってしまった時、主人公に振られたという友人に一緒にいるところを見られ、その後また別の友人に主人公といるところを見られ、学校内で孤立してしまいそのせいでどんどん主人公に依存していく。
夜に子供のように泣きじゃくったり精神がボロボロになっていく。
……正直興奮しました☺️
基本的にまともだった女が恋をしてねじ曲がっていったり正気を失ったりするの大好きなんですよ。
ただ学校内で孤立していく感じはめっちゃ胃が痛かったんですけど。
小春は小春で悪いとこあるけど結局の所、ちゃんとした振り方をしてあげなかった主人公と振られた子がめんどくさい女の子だったってのもあって余計にめんどくさいんです。
・自分が積み上げてきたものを全部失う小春
信用は一気にガタ落ち。
友達はもうあんたのことは信じられないと離れていきなんなりいじめまがいのことに加担していく。
まあ、この友人も「ここまでしたらあの子は反省して彼と別れるのではないか」ってこともあると思うんですが本当に女子からの陰口や総無視とか胃がキリキリしました。
だからこそ主人公との関係に余計に入り込んで心も身体も繋げることで安心を得る、だけれどそれは余計に彼女の罪の意識を重くさせるだけという。
まあ間にちょこちょこ入るそういうシーンがまた余計にこの関係の歪さを際立たせていた気がします。
ただ男性向けエロってなんでこう…汁気多いんですかね…?
主人公と結ばれることによってほとんど全てのものを失った彼女。
そんな彼女と繋がっていることに安堵し、彼女が壊れていくところを1番そばで見ていた主人公。
結果的に春希が小春の元に向かう(だってギャルゲー攻略キャラですもの)ところが見れて良かったけれどそこには雪菜の犠牲あってのものなので……
雪菜は最後!ってしてて三連続で振られる雪菜にお腹痛かったごめんね雪菜。
というわけなので雪菜の幸せを見届けてきます。
P.S.この後に社会人編のかずさと雪菜ルートがある
「天は赤い河のほとり」の華妃まいあが凄い
まずはこちらを聞いてほしい。
宙組新トップコンビ、真風涼帆と星風まどかの大劇場お披露目になったこの作品。
こちらの作品、実はちらほら若手が抜擢されてたりしますよね。
すごーーーく個人的なお話なのですが、私この公演見に行った時外耳炎でめっちゃ耳痛かったんですよ。いや本当に。
だから大きな音もキンキンしててコンディション整えておかなかった私が悪いんですがめっちゃ悲しくなったんですね。
そんな時に「あれ、なんか可愛い子がいるなー」と思ったらちょうど星組からいらした天彩峰里ちゃんであったり(ぱっつん前髪がめっちゃキュートでした!)、かっこいい〜!って思ったら桜木みなとさんであったり。
そんな中、ある娘役さんがソロで歌うシーンがあったんですね。
それが「華妃まいあ」さんです。
彼女の役は純矢ちとせさん(せーこさん)演じるナキアの過去、少女ナキアというお役でした。
どちらかというと悪役?…って言うには微妙なんですがそんな立ち位置です。
そんなナキアにはこんな過去があるんだよと嫌味なく魅せてくれたのがまいあちゃん。なにより歌に感情を乗せるのがピカイチだと思います。
本当に!めちゃくちゃ感動したんです!
終わった後に一緒に見に来ていた母親と「ねえあれだれ!?せーこさんの少女時代やってた子誰!?」とすぐにHP開いて確認しました。
なによりまいあちゃんの歌い継ぎでせーこさんが歌うのがいいですよね。
せーこさんのお役が新人公演でまわってくるのも納得の芸達者さんなまいあちゃん。大好きです。
私、歌声だと小桜ほのかちゃんも好きなんですがふたりして99期でした。ほのかちゃんだと最近のエストレージャスのラストのデュエットダンスの影コーラスを夢妃杏瑠さんと務められていてすき…!!
そんな天は赤い河のほとり、BSNHKプレミアムで放送されます。
3月25日(月)
24時45分~27時25分
からだそうなのでぜひ、録画などでもチェックしてほしいです。
ところでオーシャンズ11のチケットが取れなかった。
私が星組「霧深きエルベのほとり」を勧める理由
正直な話を言うと、初見さんに星組を勧めることって私は少しだけ避けていました。
見た目の良さ、綺麗さ、星組にしかないものは沢山あります。
それでもやはり初見に目に入るのはトップコンビです。
本当に申し訳ない話なのですが、スカピンを見た際はどちらかというとお二人共空回りしているように見えて「大丈夫なのか」と不安になってしまったのです。
紅ゆずるの良さ、綺咲愛里の美しさ。
いくらでも語れます。大好きです。
ただ、初見に勧めるにはまだその頃不安要素が大きかったです。
それを覆してくれたのがこの「霧深きエルベのほとり」でした。
正直最初は古い作品、上田先生が潤色など今の星組でやる意味とは?と思いました。
NHKで先に流れたエストレージャスも最初は「あれ、地味…?」とチケットの売れ行きを不安視しました。
だけど生で見た瞬間、その不安は一気に消え失せたのです。
カール演じる紅さんの不器用な優しさや世間知らずなご令嬢でふわふわしているあーちゃん。グッジョブ!でした。
この作品を星組で再演したい!と踏み切ってくれた上田先生、宝塚にとても感謝しました。
それくらい、エルベは私の心を掴んだのです。
正直これ今の星組の代表作アナザーワールドになるのでは?いや、それはそれでいいけど!と思っていたのでまったく真逆をいったエルベに本当に拍手を送りたい。
マルギットの台詞にこんなものがあります。
「祭りの熱に酔って恋をしたのかもしれない。だけど祭りの熱に酔って家出をしたのではありません!」
これ、冷静に考えるとカールがとても可哀想なんですよ。
シュザンヌがフロリアンとマルギットを探している最中、シュザンヌが「あなたがお気の毒で、可哀想で…」というセリフもシュザンヌ容赦ないな!?って思いました。ここらへん、姉妹似てると思う。
姉妹して本当に言葉に棘があるよね…
話を戻します。とにかくその時のカールの表情を見てほしい!
すっと瞳から光が消えるんです。いや、そりゃそうやわかるで…ってなります。
カールは本気でマルギットを愛していたからこそその言葉でふっと我に返ってしまったんじゃないか。そう思いました。
マルギット、本当に冷静に行動を見ていると本当に世間知らずで「大丈夫大丈夫!」ってカールが嫌がる席に座らせるし色々行動に甘さが見えるんですよ。
そのあとのカールとマルギットの行動が過激だったり。
カールに関してはそういう行動に出る違和感はなかったのですがマルギットに関してはここで私は完全に「恋に恋する少女」だなと思ったのです。
カールの行動はアンゼリカとの再会もあり歯止めが効かなくなったのかなって思いました。
カールって好きな女の幸せを願うことの出来るとても素敵な人だと思っているんですがそれを素直に出すことは出来なくて嫌われることでそれを叶えるわけですよ
え、え?しんどくない???
もっと自分中心で生きてええんちゃう!?あと札束でパンパンがまじ怖い泣くわ
ってのが私の感想です()
またその後カールの妹と船乗り仲間が結婚して「幸せにしろよ」って言って見送るしこの対比しんどいんですよ。カールとフロリアンも対比っぽいなと思いつつ、カプ的にいえばカールとマルギット、カールの妹ベティ(水乃ゆりさん)とトビアス(七海ひろきさん)が対比っぽくないですか??あんな別れ方して幸せになるやつ見たら私なら病みます。
でも別れた後にアンゼリカとお話出来て、そのあとの酒場での本音を叫ぶシーンでだいぶその闇も晴れたのかなと思いつつ、死ぬ時まで悪者でいたくないって泣くカールに涙が止まらなかったわけですよ…
そのあとフロリアンとマルギットがカールを追いかけに来るけどもう遅い……
追いかけてきたマルギットはカールを愛していたと思ってます。
まあ順番的に言うと
出会い→祭りの熱に酔って口説かれついていく
夜を明かした後→カールに恋、恋に恋している
最後→カールへの恋が愛に変わる
であってほしい。
フロリアン(礼真琴さん)に関しては出来すぎててそりゃシュザンヌは好きになるし、でも結婚するにしては出来すぎててしんどいかな…って思いました。でも多分彼の愛は深いと同時に重いと思います。
フロリアンらしからぬ発言だなと思ったのはシュザンヌに対して「いつか君を好きになるかもしれない」的なこと言ったことですね。
めっちゃ追いつめられとるやん…つら…ってなりました。
カールとフロリアンって多分出会い方が違ったら普通に友達やってそうですよね。割と気が合うんじゃないかなって思いました。
でも私はフロリアンはシュザンヌを愛することはないと思います。
たとえこれでマルギットと上手くいかなくても彼が愛するのはまったく別の女なのではないかな…
というわけで、さすがに書きすぎたのでとりあえずここまでで。
また気が向いたらちらちら書こうかなと思います。